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さらに質の高いリモート授業へ 入門編

さらに質の高いリモート授業へ 入門編

リモート授業をさらに質の高いものにするため、必要な準備や授業中の注意点をまとめます。

 


リモート授業に要求されるもの3ステップ

1:音声

まず、リモート授業には明瞭な音声が必須です。声が小さかったり、声がこもっていたり、息を吸う音が入っていたり、リップノイズがあったりすると、授業に集中できませんし、内容も理解できません。音声を改善する方法については、後述します。

2:映像

リモート授業の理解度を上げるためには、音声の次に映像が重要です。教授・先生の顔が見えると、学生も集中しますし、身振り手振りで伝えることもできます。目を見て話す代わりにカメラをしっかりと見て話すことで、良い印象と良い授業効果があるでしょう。板書をカメラで写すほかにも、PDFやPowerPointなどを活用する方法があります。回線状況によりみえずらくなることもあるため、印刷用の字の細かいものをそのまま使うより、拡大したりリモート授業用のものを別途用意するとよいでしょう。

3:学生からのフィードバック

リモート授業をよりよいものとするには、学生からのフィードバックを受け取ることができるとなおよいでしょう。リモート授業は一方向の授業になりがちですが、フィードバックを受け取ったり、質問を受け取ったりすると双方向の授業とすることができます。

 


具体的な改善方法

1:音声

タブレットやパソコンの内臓マイクを使用することは、おすすめできません。安いもので十分ですので、まずは外付けのマイクやヘッドセット、イヤホンを使用しましょう。イヤホンを使用する場合、服に固定するクリップなどがあると、ガサガサといった不快な音を防ぐことができます。もう一段階上にするには、音声ミキサーやオーディオインターフェースを使用し、ハンドマイクを使用する方法もあります。

2:映像

こちらも、タブレットやパソコンの内臓カメラを使用するのはあまりおすすめできませんが、費用の面から考えると、致し方ない部分もあります。タブレットやパソコンの内臓カメラを使用する場合、機器をしっかり固定し、大きな動きや速い動きは避けましょう。予算に余裕がある場合、キャプチャーボードとビデオカメラを使用することで、画質を格段に上げることができます。

どちらの場合にも、画面から近すぎず、離れすぎずの距離を本番の授業前に十分確認しましょう。

また、配信する環境にもポイントがあります。講義室や教室等、静かで明るく、余計なものが映り込まない環境がよいです。顔や板書が影で大きく隠れないようにしましょう。また、日差しが強い場合や逆光などの場合は、カーテンを閉め、まんべんない明るさにすることも大切です。

3:学生からのフィードバック

フィードバックを受け取る方法には、リモート授業の配信に使用するアプリのチャットを利用する方法、Slidoなどのサービスを利用する方法があります。配信中のタブレット・パソコンと別にタブレットを持ち、チャットや入室状況を常時表示しておくと、無駄がなく便利です。学生からの質問にはすべて目を通し、時間の都合で回答できない場合も、質問が届いた場合は”質問ありがとう”などと早めに反応し、後で再度時間を設けて答えることができると、素晴らしいリモート授業になります。また、初めから最後10分は質問回答の時間などとして確保しておくのもよいでしょう。

また、匿名なことをいいことにして、関係のない質問や文句などが送られてくることがあるかもしれません。こちらには、触れてしまった時点で負けです。反応すると、さらに激しくなる場合があります。

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