各種ケーブルの用途・見分け方[小規模配信やテレワーク向け]
こちらの記事は、小規模配信やテレワーク、リモート授業や小型ライブなどに向けた記事です。
ケーブルはご存知の通り両端にコネクタや端子と呼ばれるものが取り付けられています。次からは一般的に用いられるケーブルを説明します。
音声ケーブルの端子
XLR(キャノン)
マイク-ミキサー・オーディオインターフェース間、ミキサー-オーディオインターフェース間などの音声接続に使用される、主流と言っても過言ではないケーブルです。マイク-ミキサー・オーディオインターフェース間、ミキサー-オーディオインターフェース間では、一般的にオス-メスのケーブルを使用します。
オス
メス
TRSフォン
ステレオ音声またはモノラル音声をバランス接続(ノイズに強い接続方法)する端子です。TRSフォン、TSフォンともに、よく見るイヤホンの端子を大きくしたような形状で、TRSとTSでは、黒いリングの数が違います。一般的にオス-オスのケーブルが用いられます。
TSフォン
シールドとも呼ばれるケーブルです。モノラル音声を伝送します。こちらも一般的にオス-オスのケーブルが用いられます。
ステレオミニプラグ(3.5mm 3極)
さまざまな民生用(一般的に用いられる)音声機器に使われます。マイクのついていないイヤホンのプラグと同じです。一部ヘッドフォンでは、こちらの端子が二股で使用され片方が音声、片方がマイク、となっている場合があります。民生用では一般的ですが、業務用の音声ミキサーとの接続では、TRSに変換するアダプタが必要となる場合が多いです。
3.5mm 4極
マイクの付いているイヤホンのプラグと同じです。マイク付きイヤホン・ヘッドセットには、Androidに対応したもの、iPhoneに対応したものと2種類あるため、ご注意ください。
映像ケーブル
HDMI
カメラ・PC-スイッチャ・キャプチャボード、スイッチャ-モニタの接続でも使われるケーブルです。テレビと各種機器の接続でもよく見かけるものです。HDMIケーブルは、ノイズに弱いため、目安として5mより長いケーブルはおすすめしません。映像が出力されなかったり、ノイズが乗ったりします。この場合、後述するBNCケーブルを検討ください。
DisplayPort
専らPC-モニターの接続に使われます。映像スイッチャーに直接入力できることは少ないです。この場合HDMI出力端子を利用することをおすすめします。
BNC(同軸ケーブル)
SDIと呼ばれる接続方法をする際に用いる、BNCケーブルとよばれるものです。
業務用の映像ケーブルのスタンダードです。短距離伝送に加えて、HDMIに比べて長距離伝送(10m以上)も可能です。但し、ケーブルの品質や太さによって伝送距離が変わります。業務用カメラ-スイッチャなど、業務用映像伝送に幅広く使われます。
通信ケーブル
USB
一般から業務用まで幅広く用いられる通信ケーブルです。形状や速度によって様々な種類があります。
Lan
ネットワークに接続する際に主に使用するケーブルです。NDIとよばれるネットワークを利用した映像伝送にも用いられます。規格により最大速度が変わります。インターネットライブ配信では、無線(WiFi)ではなく、有線で接続することをおすすめします。ケーブル敷設の手間が増えますが、一般に無線より有線が安定で高速です。
Lightning
iPhone、iPad、その他各種Apple製品に用いられるケーブルです。Appleから販売されているアダプタを用いて、HDMIや3.5mmなどとして接続できます。iPhoneから音楽を流したい場合などは、純正のアダプタをおすすめします。純正品でないものは、安定して出力されない場合があります。
Thunderbolt
高速な通信に用いられるケーブルですが、採用されている数は少ないです。PC-一部キャプチャーボードとの接続に用いられることがあります。
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