オンライン配信に必要な機材の種類とその役割
オンライン配信をするには、いくつかの機材を組み合わせる必要があります。ここでは、オンラインに必要な機材を、機材ごとの用途、特徴、注意点を解説します。
キャプチャーボード
映像をオンライン配信をするPCに入力するための機材です。一見、パソコンには映像端子があるため、不要と思われるかもしれませんが、PCに付いている映像端子は出力専用のため、PCに映像を入力するためには使えません。そのため、このキャプチャーボードが必要となります。キャプチャーボードのメーカーには、AVerMedia,Blackmagic Designなどがあります。
スイッチャー
映像を切り替える(スイッチング)する機材です。複数のカメラやPowerPointなどの映像ソースを切り替える際に使用します。クロマキー合成などができるものもあります。後述するミキサーの機能を併せ持つものや、キャプチャーボード機能を併せ持つものもあります。
スイッチャーのメーカーには、SONY,Roland,Blackmagic Designなどがあります。
ミキサー
音声を組み合わせ、調節し、割り振る(ミキシングする)機材です。複数のマイクがある場合は必須です。また、一台のマイクのみの場合でも、音量・音質の調整をするため使用することをおすすめします。ミキサーからの出力は、スイッチャーに入力したり、オーディオインターフェースに入力したり、会場のスピーカーに出力したりすることができます。
ミキサーのメーカーには、YAMAHA,BEHRINGER,ZOOM,Soundcraftなどがあります。
オーディオインターフェース
音声をPCに入力する機材です。業務用の一般的なマイクやミキサーからの出力はPCに直接入力できません。そのため、オーディオインターフェースを使用する必要があります。YAMAHA MG-XUシリーズなど、ミキサーにオーディオインターフェースを搭載しているものもあります。
オーディオインターフェースのメーカーには、BEHRINGER,STEINBERG,Roland,TASCAMなどがあります。
映像モニター
スイッチング前の各映像が一覧になっているもの(マルチビュー)を確認したり、演者や発表者に現在映っている映像を確認してもらうために必要です。
専用のモニター(色や明るさが正確)は高価なため、PCのディスプレイやテレビで代用することをおすすめします。
以上が基本的な機材です。そのほか、必要に応じて追加すると便利な機材を紹介します。
ワイヤレスマイクシステム
マイクを無線化できるものです。よく見る形状の手に持つマイクはハンドヘルドと呼ばれ、有線も無線も使われますが、小型で服にクリップでとめたり、耳にかけて使用する目立たないタイプのラベリアマイク(ピンマイク)は、その特性上歩き回ることのできるワイヤレスで使われることが多いです。複数台使用すると電波が干渉することがありますので、ご注意ください。
ワイヤレスマイクシステムのメーカーには、Shure,SENNHEISER,SONYなどがあります。