『ATEM Mini』の特徴とPro,Pro ISOの違い
ATEM Miniとは
リモート配信やオンライン授業で、複数のカメラや資料の切替表示などをする際に必要になるスイッチャーと、PCに映像をリアルタイムで取り込む際に必要になるキャプチャーボード。この二つの機材を一台で賄うライブスイッチャーです。
ATEM Mini

ATEM Miniの3機種の違い
ATEM Miniシリーズには、ATEM Mini,ATEM Mini Pro,ATEM Mini Pro ISOの3種があります。以下の表に各機能の機種ごとの違いについてまとめています。○は対応、空欄は未対応です。
Mini | Mini Pro | Mini Pro ISO | |
4つのHDMI入力 | ○ | ○ | ○ |
1つのHDMI出力 | ○ | ○ | ○ |
Fairlightオーディオミキサー | ○ | ○ | ○ |
PCへのUSB映像出力 | ○ | ○ | ○ |
HDMIマルチビュー出力 | ○(HDMI出力と排他) | ○(HDMI出力と排他) | |
直接配信 | ○ | ○ | |
出力のUSB直接収録 | ○ | ○ | |
4入力を個別に直接収録 | ○ |
Pro,Pro ISOは単体で各種配信サイトへライブ配信可能ですが、各設定やFairlightオーディオミキサーの操作にはWindows/Mac対応ソフト”ATEM Software Control”で操作することが必要なため、いずれにしてもPCは必要でしょう。
ATEM Miniの特徴
ATEM Miniの第一の特徴はなんといってもコストパフォーマンスの高さです。4入力スイッチャーが3万円台から購入可能なのは、このBlackmagic Design ATEM Miniくらいです。
安価ながら、品質は一流で、映像、音声ともに上位機種と遜色ない高品質です。
実際にエミー®︎賞ノミネート者の授賞式でのライブ配信にも使用されました。
プロ用機材の実績が豊富なBlackmagic Designのみができる品質と価格設定でしょう。
ATEM Miniを活用するシチュエーション
オンライン会議
ビデオカメラとPowerPointやPDFを映したPCを切り替えながら会議できます。オンライン会議をするPCと接続するとウェブカメラとして認識されるので、一般的なオンライン会議ソフトで使用可能です。
イベントを配信
複数台のカメラを利用してマルチカメラ配信をすることが可能です。また、業務用カメラとの接続や、10m以上離れたカメラとの接続には、Blackmagic Micro Converter を使用してSDI接続するとよいでしょう。
バンド・コンサートを配信
ATEM Miniの音声入力は、3.5mmマイク入力のため、音響ミキサーから直接XLRライン入力することはできません。業務用カメラに直接ケーブルを接続するか、オーディオインターフェースを併用するか、上位機種のATEM Television Studioを使用することをご検討ください。
リモート授業・オンライン授業
このATEM Miniを使用するとカメラ映像とPowerPointやPDFを切り替えながら授業できます。
使用方法も簡単なため、教室に常設のリモート授業機材としてもおすすめです。ATEM Miniは実際に大学で採用された実績もあります。
授業を配信するPCと接続するとウェブカメラとして認識されるので、一般的なリモート授業・オンライン授業ソフトで使用可能です。
e-sportsを配信
ゲーム機のHDMI出力もこのATEM Miniに直接入力できます。小規模のe-sportsイベントなら4入力で十分に対応できます。音声入力にインタビュー用マイクを接続するのも良いかもしれません。
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